一気通貫

2002/03/11

※通称『一通』。面前で2役、鳴くと食い下がりで1役となるので注意。※
※同種牌で1〜9を全て揃える。つまり、123、456、789という3つの順子を作ること。※

 この手役、一見初心者にもわかりやすく、覚えやすいのではあるが、はっきり言って狙って作る手ではない。確かに見た感じは綺麗で、2役ということもあり、狙いたくなってしまう。しかし、この手役には大きな落とし穴があるのだ。その落とし穴とは待つ牌が限られてしまうという事である。下の図を見て欲しい。

  ツモ

 このような状態になったとき、相当に点数がない場合などを除いてはを迷うことなく切って欲しい。ここで、一通にこだわってしまうと、もし、誰かが、を2枚、もしく3枚持っていたりした場合、あがれる確立を考えると、非常に低いのだ。ましてや、既に河に出ていたりするとさらにあがれなくなってしまう。ありもしない牌をひたすら待ち続けることになるのだ。この手牌だとちょっとわかりやす過ぎたかもしれないが、原点はそういうとこにある。さらに中級者以上を相手にした場合、一通を作っている場合、どうしても自分の河にその色の牌が少なくなってしまう。そうすると、混一や清一を警戒され、周りも捨てづらくなるのだ。そうなるとロンもしずらくなってしまう。リーチなんてかけたらますます、警戒心を仰いでしまうのも念頭におかなければならない。

 鳴いて一通を作ろうとすのはさらにお勧めできない。例えば、風牌などを他に持っていれば話は別だが、一通を軸だけに鳴き進めようとすると、他家にポンでもされたら、一巻の終わりである。さらに下のような鳴き方はもはや苦し紛れの時意外絶対にすべきではない。「私は一通です。」と皆に教えてるようなものだ。最もやってはいけないのがこの下の状態である。見てわかる通り、待ちはである。敵に対して手がバレバレのうえ、もし、なんてツモったら、フリテンで、をひたすら待ちつづけることになる。例え、がドラであったとしても、これだけ苦しい待ちで、3900点じゃ、どうしようもない。他家のリーチがあったらこんなので突っ張れませんしね。

      


 一通という手は同種牌全てがないと出来ない手である。無理に狙ったところで一つでも欠けるとその場で手が止まってしまう。ミニ国士無双といった感じだろうか。さらに、2役というのは比較的お得なようにも思えるが、他の手役と複合することがほとんどない。運が良くても一般的にリーチ、平和、それからドラくらいだろう。一通に平和をつけるのはけっこう難しいと思いますけどね。あがりにくいうえに、警戒されやすい、読まれやすいでは、しょうがない。結果論として一通だったというのが理想ではないだろうか?一通、一通と手を作らずに、頭の片隅に入れておくくらいが、有効なこの手役の利用法ではないだろうかと私は思う。

一.一気通貫は狙うべからず

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